たんたんとフラットに。

山の美農園のいま。

農園作業記 その3

ツバメが美術館予定家屋の、リビングを何度も覗きに来るお昼休み。
燕尾服に身を包んだツバメがまるで礼儀正しく挨拶に来てるみたいだ、と、まったり。
気持ち良いとこには、鳥が来る。って聞いたことがあるから嬉しい。

気持ちが大事と思う私は、なによりもこの気持ちのよさにかなりマニアックになっているかもと思っている。
気持ちの良さは=『氣』の良さ=爽やかさ。
爽やかになるには、デトックス
余計なものは出す。
私は自称デトックスマニア。

ただし、ブッダによると、この気持ち良さを追究するのは、渇望だそうだ。
自然と膿だし、生み出されるものなのかもしれない。

さて、AKIししょーも腰痛に。
私は万年腰痛。
この腰痛が取れるのが、目下の目標。
腰痛は出ているので、それもデトックス
出るときは痛みも伴う。
痛みは身体の黄色信号。いや、赤信号かも。
だからこそ、整えるチャンスだ。
自分の身体は自分が一番知っている。

 

そして、数々のデトックスを自分人体実験して、んん年。
そして、いまは農作業ストレッチに行き着いた、ていうのもありかも。と。

農作業は、作業にもよるけれど、とても軽いストレッチになって、足腰にちょうどいい。
現在の痛みが取れて、身体も楽に気持ち良くなれば、かなり整うだろうなぁと夢をみてる。
特に山美農園は、山の谷間のだんだん畑を上り下りするだけで、体幹が整う。
草の根や石がころがる山道は、地面をキチンと体感して踏みしめながら歩かないと転んでしまう。


丸1日作業する日の朝は、その時の体調で飲みたい飲み物を飲み、腸に優しめのカロリー高めの朝食を軽く、ゆっくり食べる。
頭が働き出したら今日の作業計画を練り、作業準備。
と、言っても、作業用の、近所の農協で買った480円のビニールパンツを、着ている洋服の上に一枚履くだけ。
袖口が汚れるので、大抵は腕カバーをつける。
そして、膝下までの長靴を履いて、軍手をつければ準備おっけー。
身支度はものの1分。

その日の道具を準備。
水を必ず持って、だんだん畑をくだる。

スポーツ選手を目指していた高校時代、自分の身体が『出来上がった』と感じた時の軽やかさを思い出しながら、そこを目指してみてたら、いつの間にか当時の体重になっていた。
デトックスを心がけた結果、痩せ過ぎたこともあったけど、ようやくバランスの良い身体になってきたかなぁと感じてたところだった。

引退後はすぐにブギーボード(後に、ボディボードを呼ばれる)にハマり、時間ができれば夏は海、冬はスキー。エアロビクス、テニス、ゴルフ、スキューバダイビング、ジム通い、ランニング、ダンス。都度、楽しめるようになるまで練習はしてみるけど、それ以上にはハマらなかった。
楽しむだけで良かったからだ。

私にとって農作業はまるでスポーツのようだ。
身体を動かすことの爽快感、大地とのグランディング、気持ちの良さは格別。

作業中は筋肉に疲労を感じたら休み、太陽に向かって整え、また作業に入りを繰り返し、昼休みは眺めにゆっくり休む。
午後遅めに作業再開して、夕方まで。
なんとも健康的で爽やかな日を送れる。

腰痛も身体を内観して意識しながら動くことで、だいぶ痛みは軽減し、フォームの大事さを学ぶ。

農作業のフォームは、合気道のフォームと似ているようだ。
植物、大地と氣を合わせる。
後傾姿勢で道具を持ち、足さばきは、抜き足、差し足。

AKIさんにそのフォームや道具の扱い方。

畑の作り方、植物の植え込み、種まきの仕方などを習っている状況。
まだまだ修行中。

身体を動かすことを楽しみながら働けるなんて、うれしい仕事。
土遊びしてるようで申し訳ない。と、語る同郷出身の、同志が語る。
まさに、その通り!と笑い合う。

泥だんご造りにハマった幼児のころを思い出しながら、どんどん過去の、本来の自分に戻されて行く。
たくさんついてしまった『概念』という後天的な毒をデトックスし、爽やかに、健やかに、自分自身が体感して経験したことを記して行こうと思う。

現在、農園の野菜たちは、夏に向けて一段と成長力を増している。
豆類、葉モノ、タマネギ、カボチャ、スイカ、キュウリ、トマト、ナス、トウモロコシ、マコモ、etc..

育つのが楽しみ!

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